こんにちは!編集長のママです。
今日は、バイオリニスト・高嶋ちさ子さんの親友で、国際的なチェリストである水谷川優子さんを取り上げようと思います。
というのも、最近始まった『プラチナファミリー』を見ていて、彼女は「総理大臣の末裔」と紹介されていたんです。
そこで、彼女のどんな関係の人が総理大臣なのか?気になって調べて見たんですが、ちょっと複雑。
端的に言えば、彼女の伯祖父(祖父の兄)が第34・38・39代内閣総理大臣の近衛文麿なのですが、その名家の歴史があまりにもすごかったので家系図にまとめて見ました。
水谷川優子さんの華麗なる家系図とは!
水谷川優子さんのプロフィール
本題に入る前に、水谷川優子さんのプロフィールを簡単に確認しておきましょう!
クラシック音楽界で活躍する実力派チェリスト、水谷川優子さん。
1961年、東京都出身の彼女は、祖父近衛秀麿の影響で3歳からピアノを、5歳からチェロを始め、幼少期より音楽の才能を開花させました。
桐朋女子高校音楽科(現・桐朋女子高等学校音楽科)に入学。
ここで、今も親友の高嶋ちさ子さんと知り合ったそうです。
高嶋さん曰く、本当のお嬢様とはこういう人のことだなと思ったそう。
その後、ウィーン国立音楽大学に留学、世界的な名手ニコラウス・アーノンクールのもとで修行を積み、その後、パリ国立高等音楽院でも学びました。
1985年、第54回日本音楽コンクールチェロ部門において第1位を獲得。
以来、国内のオーケストラとの共演や、室内楽の分野でも精力的な活動を展開しています。 特にモーツァルト作品の演奏には自信があり、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを誇ります。
凛とした佇まいとな確かな技術に裏打ちされた演奏は、クラシック音楽界で高い評価を得ています。
その気品ある姿からは、良家の血筋を感じさせますが、実は日本の歴史に大きな足跡を残した人物との血縁関係が存在することは、あまり知られていない事実なのです。
近衛文麿について
明治、大正、昭和と激動の時代を生きた近衛門文麿。
1891年に摂関家の名門・近衛家の第30代当主として生まれ、1937年から1941年にかけて3度の内閣総理大臣を務めた歴史的重要人物です。
その功績は華麗の言葉に尽きます。
京都帝国大学を首席で卒業後、貴族院議員として政界入り。 わずか46歳で内閣総理大臣に就任した際は、当時最年少の総理大臣として注目を集めたしました。
しかし、その任期中には日中戦争の拡大や日米関係の悪化など、日本が重大な岐路に立たされた時期と重なります。 特に第三次近衛内閣では、日米交渉の行き止まりという困難な状況1941年10月、その重責から退陣することとなった。
政治家としての功績は様々な評価がありますが、近衛家当主としての矜持と教養の高さは広く認められていました。
そして、早期終戦を訴え昭和天皇に「近衛上奏文」を上奏したことで特に有名です。
華族制度が廃止された現代においても、近衛家の名は日本の政治史・文化史に深く刻まれています。
そして、その血脈は、思いがけない形で現代の芸能界にも繋がっているのです。
華麗なる家系図
近衛家の歴史を遡ると、飛鳥時代、大化の改新の中心人物であり「藤原氏」の始祖・藤原鎌足まで遡ることができます。
その家系図で示すと次のようになります。
歴史上の人物がこんなにも登場する家系図は、なかなかお目にかかることはないでしょう!
まさに正に名家中の名家ですね!
近衛家の歴史と伝統
最後に近衛家の歴史を簡単にまとめておきましょう!
平安時代から続く名門中の名門、近衛家。
藤原北家の流れを汲む摂関家の一つとして、日本の歴史上、重要な位置を占めてきました。
初代・近衛基通以来、代々、朝廷の重職を担い、皇室との深い関わりを持ち続けてきた家柄です。
明治維新後も、近衛家は華族制度下で公爵家として、政界や文化界で大きな影響力を持ちました。
特に、近衛文麿は第34・38・39代内閣総理大臣として、また、その弟・近衛秀麿は音楽家として、それぞれの分野で卓越した足跡を残しています。
近衛秀麿は、日本のクラシック音楽界の先駆者の一人として知られています。
1897年生まれの彼は、ベルリン高等音楽院(現・ベルリン芸術大学)で作曲を学び、帰国後は新交響楽団(現・NHK交響楽団)の常任指揮者を務めました。
戦前・戦後を通じて日本の音楽文化の発展に大きく貢献し、1973年には文化勲章も受章しています。
そして、この近衛秀麿の孫として生まれたのが、チェリストの水谷川優子です。
祖父から音楽の才能を受け継いだ彼女は、クラシック音楽の世界で独自の道を切り開いてきました。
水谷川優子の奏でる温かく品位ある音色には、近衛家から受け継いだ芸術的感性と、摂関家の血を引く気品が感じられます。
現代では華族制度こそ廃止されましたが、近衛家の文化的・芸術的な影響力は、世代を超えて脈々と受け継がれています。
政治の世界で活躍した文麿、音楽家として名を馳せた秀麿、そして現代を代表するチェリストとして活躍する水谷川優子さん。
三者三様の形で、近衛家は日本の歴史と文化に貢献を続けているのです。
まとめ
平安時代から続く摂関家・近衛家の血脈は、現代のクラシック音楽界でも確かに息づいています。
内閣総理大臣として歴史に名を刻んだ近衛文麿、日本の音楽界に大きな足跡を残した弟・近衛秀麿、そして現代を代表するチェリストとして活躍する水谷川優子。
三者を通じて見えてくるのは、時代とともに形を変えながらも、途絶えることなく受け継がれてきた近衛家の知性と芸術性です。
伯父の文麿が政治の道を、祖父の秀麿が音楽の道を歩み、そして孫である水谷川優子がチェリストとして国際的な活躍を見せる。
この華麗なる家系の物語は、日本の伝統と革新が見事に調和した、まさに現代に生きる千年の歴史を体現しているのです。
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